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オランダへの移住の目的は何ですか?
ご自身の移住の目的に合ったものをクリックしてください。
オランダへの移住手続きは、Adam&Wolf弁護士事務所にお任せください。

Adam&Wolf移民弁護士事務所では、約30年にわたる豊富な経験を基に、個人及び企業のクライアントの方の代理人として、滞在許可や労働許可の取得手続き等の、 オランダ移住に伴い必要となる法律業務を行っております。弊事務所にはオランダの移民法に関する確かな知識があり、移住手続きや移民局が決定を下す際に必須な条件を熟知しております。

法的手続きを始めるにあたり、まず時間をかけて個々のクライアントの方のオランダにおける滞在の目的を理解することから始め、迅速かつ効果的に目標を達成できるよう、 計画を立てます。代理人として、私たちはクライアントの皆様に安心していただけるよう、一般の方には分かり難い法的な移住手続きを分かり易く説明することを心がけ、ご質問にはきめ細やかに対応致します。

仕事の都合でオランダへ移住される方

オランダで職に就く場合は、たとえ期間が一日であっても、雇用者側からのUVW(オランダ公共職業安定局)への労働許可の申請が必要となります。

しかしながら、オランダの労働市場を保護するため、労働許可取得の基準は厳しいものとなっています。外国人の申請者は、オランダ人にはそのポジションに就くことができない、もしくはそのポジションには特殊なスキルや資格が必要であり、オランダ人にはそれを持つ人がいない場合にのみ、審査対象となります。

ただし、以下のような場合には、緩やかな基準が適用されます:

  • 知的労働者

  • 短期契約の被雇用者

  • 企業内の異動/転勤

  • アスリート

  • 学生インターン

以下の3つの条件を満たした場合に、労働市場への自由なアクセスを許可されます:

  • 被雇用者もしくは知的労働者として、オランダに合法的に受け入れられている

  • 現在、雇用されている

  • 継続して5年以上職に就いている

ケース・スタディ

アメリカ人の支店長

オランダでのiPadやiPhoneの設定解除及び解体作業を行うため、あるアメリカの企業がアップル社に雇用された。解体後のパーツはアメリカに返送され、再利用される。その企業の支店がアムステルダムに設立され、アメリカ人の支店長が派遣されることとなった。

世界貿易機構(WTO)の自由貿易協定により、この支店長には労働市場調査を行うことなく、労働許可が付与された。この協定は支店設立のために派遣されるマネージャーやスペシャリストに、異動の最低1年以上前から親会社で雇用されているという条件の下に、別のWTO加盟国に移住する権利を与えるものである。

知的労働者の方

知的労働者としての滞在許可には、取得のための決まった条件はありません。しかし、知的労働者を雇う場合、雇用者側がIND(移民局)との標準的な契約を結び、被雇用者には規定を満たす月間税込給与額を保証する必要があります。

  • 29歳以下:月額€ 4,171、8%の休暇手当を除く

  • 30歳以上:月額€ 5,688、8%の休暇手当を除く

  • 大学院卒業生:月額€ 2,989、8%の休暇手当を除く

  • アカデミック・スタッフ: 給与規定はありません

知的労働者の家族は労働市場への無制限のアクセスが許可されます。更に、手続きは速やかに行われます。

万が一解雇された場合は、3ヶ月の間、知的労働者として働くことができる別のポジションを探すことが許されます。しかしながら、自発的失業の場合は許可が解消され、28日以内にオランダ国内から退去しなくてはなりません。

ケース・スタディ

アメリカ人の料理長

アムステルダムにある5つ星ホテルが、オランダでは全く新しいコンセプトのレストランをオープンしようと計画していた。オープンを成功させるため、同じようなコンセプトのレストランをニューヨークやサンフランシスコで経験していたアメリカ人の料理長がリクルートされた。

INDの規定によると、この料理長は知的労働者としての条件を満たしていなかった。しかしこの特別なケースでは、INDはこの料理長を知的労働者プログラムと同等のものとみなした。

INDへの提出書類に加えて、このアメリカ人シェフが単なる料理人ではなく、経験に長けた有名なスー・シェフであり、彼がニューヨーク及びサンフランシスコで同等の給与を得ていたことを証明する資料を添付することにより、知的労働者としての滞在が許可された。

オランダでの起業をお考えの方、フリーランスの方、コンサルタント、もしくは自営業者の方

蘭日友好通商協定は、オランダに居住したり、家族との再会をしたり、ビジネスを確立したいと望む日本国籍を持つ人物に、優先的な待遇をするものです。

起業家として滞在許可を取得するためには、オランダ商工会議所への登録とビジネスプラン、そして資本金の投資が必要となります。

個人事業主: € 4.500

同居家族のための申請には、厳格な収入規定が適用されることはありません。

同居家族はオランダで自由に労働することができます。

ケース・スタディ

日本人のヴァイオリン製作者

日本滞在中に日本人女性と結婚したオランダ人。彼は妻と共にオランダに居住したいと望んでいた。しかし、オランダの法律下では彼は妻を伴いオランダに戻ることを許されなかった。何故なら、彼には彼女を経済的に養うための雇用がなかったからである。

彼らは二人共、ヴァイオリン製作者であった。蘭日友好通商協定の下、日本人は起業家としてビジネスを確立し、自身の事業の運転資金を生み出すことができればオランダへの居住が許される。

夫婦は共同でヴァイオリン工房を開き、晴れてオランダへ居住することができた。

投資家の方

外国人の投資家と裕福な移民は、直接的もしくは間接的にオランダの革新的な企業への開業資金もしくはコンソーシアムへの1,250,000ユーロ以上の投資を行うことにより、滞在許可を取得することができます。オランダ経済省が以下の3つの要点からなるポイントシステムを用いて評価を行います。

  • 革新的であるかどうか

  • 雇用を生み出すことができるかどうか

  • 申請者のビジネスネットワークと知識を活用することができるかどうか

申請が許可された場合、申請者は3年間有効で延長可能な滞在許可を取得することができ、即時に被雇用者、フリーランスとして仕事をするか、もしくはオランダでののんびりした生活を送ることができます。

申請者の家族は語学試験の義務はなく、オランダに移住することができます。

外交官/大使館のサポート・スタッフの方

外交官、領事館職員と、国際組織のその他の特権的メンバーは国同士の国際的合意に基づき、家族と共にオランダに居住することができます。

しかしながら、特権的なステータスはオランダ外国人法に基づく滞在許可に変更することが可能です。滞在許可の申請をする場合、特権的ステータスを保有していた期間が、市民化の期間に加算されます。

ケース・スタディ

ベネズエラ人外交官の娘

大使館職員である父親により、外交官の家族としての合法的な滞在ステータスを得ていたベネズエラ人の学生が、オランダの大学に入学するにあたり、滞在許可を申請した。

当初IND(移民局)は彼女が母国へ戻り、入国ビザであるMVVを申請しなくてはならないとの決定を下した。しかし、最終的にはINDはMVVなしに彼女の申請を受理した。

古くからの慣習によると、外交官の子女はオランダで学生となる場合、MVVの取得を免除される。

アーティスト、ダンサー、音楽家の方/アスリートの方

フリーランスのアーティスト、ダンサー、音楽家

オランダでの滞在許可を取得するためには、申請者が経済的に独立していることと、オランダの文化に貢献できるかどうかという2つの要素が重要視されます。

申請者はオランダ文化省により審査されます。申請者がオランダの2つ以上の文化組織にかかわりを持っている場合、多くの場合結果はポジティブです。

アスリート

アスリートはオランダスポーツ省により、オランダにおける労働の認可と滞在許可取得の条件を満たすかどうかを評価されます。彼らはそれぞれの種目においてオランダのベスト8に匹敵するレベルである必要があります。

ケース・スタディ

ブラジル人の音楽家

有名なバロック・アンサンブルと室内オーケストラのメンバーであったブラジル人のヴァイオリニストが、自営業のアーティストとしてオランダの滞在許可の申請をした。

教育文化科学省は速やかに、彼がオランダのクラシック音楽コミュニティに貢献していると判断した。しかし、IND(移民局)は、彼に数年前、飲酒運転をしたという犯罪歴があることから、彼に滞在許可を与えることを躊躇した。

特別な聴聞会が開かれた。運転違反は軽微なものであるとされた。しかし、更に重要なのは、教育文化科学省がブラジル人のヴァイオリニストがオランダ文化に貢献していると評価したことであった。INDは彼に滞在許可を与えた。

大学の卒業生の方

高等教育、もしくは大学生は、卒業した後一年間(オリエンテーション・イヤーとして)知的労働者としての仕事を探す、もしくはビジネスを確立するためにオランダへ居住することができます。そして、労働市場へのアクセスが許可されます。

もしもオリエンテーション・イヤーの期間内もしくはその直後に知的労働者としての仕事が見つかった場合、雇用者により€ 2,989ユーロの税込給与(8%の休暇手当を除く)を保証される必要があります。

「ザ・タイムズ・ハイアー・エデュケーション・サプリメント」や「上海交通大学」、もしくは「QS世界大学ランキング」に載っている外国のトップレベルの大学を卒業した場合も、類似のオリエンテーション・イヤーとしての滞在を許可されます。この場合も、労働市場へのアクセスは自由です。

ケース・スタディ

アメリカ人のオペラ歌手

あるアメリカ人のオペラ歌手がハーグ市にある王立音楽院を卒業した。彼女はビジネスを確立するためにオリエンテーション・イヤーを選択した。

IND(移民局)は彼女の学業の最終年の終了日がオリエンテーション・イヤーの初日にあたると決定した。しかしながら、彼女が公式なディプロマを受け取ったのは数ヶ月後であった。

彼女のオリエンテーション・イヤーの開始日は公式には彼女の学業の最終日からではなく、彼女がディプロマを受け取った日であるとする異議申し立てが認められた。従ってこのケースにおいては、「居住期間の中断」は回避された。翌年、彼女は永住許可を申請することができた。

転職を考えている方、職を失った後もオランダに残りたいと考えている方

自主的な退職をした場合

外国人労働者は28日以内にオランダから退去する必要があります。

雇用主から解雇された場合

外国人労働者は3か月の間、滞在許可が無効になることなく次の職を探すことができます。

知的労働者の場合

求職者として登録し、知的労働者としての次の職を探すために、3か月の間滞在許可を保持することができます。

知的労働者以外の労働者の場合

INDに新しい申請を提出することにより、滞在許可を更新しなくてはなりません。新しい雇用者は、前の雇用者に与えられた労働許可を労働市場調査を介さずに引き継ぐことができます。

ケース・スタディ

韓国人シェフ

ある韓国料理店が、大々的な求人活動の後、ある韓国人シェフのために3年間有効の滞在許可を取得した。しかしその一年後、レストランは倒産してしまった。

別の韓国料理店がそのシェフを雇用することになり、労働許可を申請した。申請は不十分な求人活動と給与の低さを理由に却下された。シェフを公式に求職者として登録することにより、そのレストランは彼が過去に取得した労働許可の残りの有効期間の間、シェフを雇用することができた。

UWV(オランダ職業安定局)は、失業者が非自発的失業者であり、公式に求職をしている場合に限り、労働市場試験なしで労働者を雇用することができると判断する。

オランダでのワーキングホリデーを希望している方

オランダのワーキングホリデープログラムは、30歳以下の若い日本人にオランダの文化に親しんでもらうために設立されました。申請者はオランダに1年間合法的に滞在することができ、その間はオランダの労働市場への自由なアクセス権を得ることができます。しかしながら、年間を通してのフルタイムでの労働は許可されていません。

年間の定員は200名までです。まずは渡航前に日本にあるオランダ大使館で申請する必要があり、渡航後にオランダのINDで滞在許可を申請します。

オランダ人のパートナーもしくは配偶者と共にオランダへの居住をお考えの方

パートナーや配偶者と共にオランダに居住をすることは可能です。家族の同居の手続きには、厳格な給与規定の順守と、ある程度のオランダ語の能力、そして母国で発行された公式な書類が必要となります。

特に重要なのは、オランダ国籍を保有する人物のパートナーや配偶者は入国ビザの免除、インテグレーションの免除、収入審査の緩和等、EU法の恩恵に与ることができないという点です。

しかしながら、以下の場合には、オランダ人に対しても家族の同居が適用可能となります:

  • EU、スイス、もしくはノルウェー国籍も保有しており、オランダで生まれ育っていない場合

  • 他のEU加盟国で堅調な業績のある企業に勤務している場合

  • パートナーもしくは配偶者と共に、過去に他のEU加盟国に居住していた場合

ケース・スタディ

アメリカ人の教授

あるオランダ人の教授が、アメリカ人の配偶者と共にオランダへ戻ってきた。彼女はオランダとの国境近くにある、ドイツのアーヘン大学で教鞭をとることになっていた。

同じく教授である、彼女のアメリカ人の配偶者は、家族の同居のための滞在許可を申請した。ING(移民局)は、妻がオランダではなくドイツで給与を得ていることから、その申請を許可することを躊躇していた。INDは外国における収入は考慮に入れられないとし、従って、彼女は配偶者を扶養するために満たさなくてはならない収入規定を満たしていないと判断した。

オランダ税務署より「タックス・ホーム・ステートメント」を取得し、彼女の給与はオランダの銀行口座に振り込まれてオランダで所得税を支払っていることを証明することにより、INDはそのアメリカ人の滞在許可申請を受理した。

家族と共に移住をお考えの方/家族との同居をお考えの方

オランダにおける家族の同居は、パートナー、配偶者と18歳未満の未成年に適用されます。家族の再会の手続きには、厳格な給与規定の順守と、ある程度のオランダ語の能力、そして母国で発行された公式な書類が必要となります。

18歳以上の子供、もしくは65歳以上の独身の方は、移住のための別の選択肢として、国際的に認められている「家族生活の権利」を行使することができます。

特に重要なのは、オランダ国籍を保有する人物のパートナーや配偶者は入国ビザの免除、インテグレーションの免除、収入審査の緩和等、EU法の恩恵に与ることができないという点です。

しかしながら、以下の場合には、オランダ人に対しても家族の同居が適用可能となります:

  • EU、スイス、もしくはノルウェー国籍も保有しており、オランダで生まれ育っていない場合

  • 他のEU加盟国で堅調な業績のある企業に勤務している場合

  • 近親者と共に、過去に他のEU加盟国に居住していた場合

  • 非ヨーロッパ国籍の親に庇護と経済的サポートを依存している子供の場合

ケース・スタディ

ウルグアイ人のボーイフレンド

あるウルグアイ人がオランダ人女性と共に住むために滞在許可の申請を行った。彼の申請は、ガールフレンドが経済的に彼を養うだけの資産がないという理由で却下された。

申請者であるウルグアイ人自身、自分の生活に足りるだけの資産を有していたにも拘らず、オランダの家族再会法の下では、適用不可能とされた。

ガールフレンドがフランス国籍も保有していることが明らかとなった。このことにより、このカップルには、彼の滞在許可を得るためにEU法が適用された。

EU法の下では、収入規定はより緩やかなものとなっている。そのウルグアイ人の財政貢献は認知され、彼は直ちに5年間の滞在許可を取得し、労働市場へのアクセス権を獲得した。

オランダ国籍の子供とオランダへの移住をお考えの方/オランダへ残りたいと考えている方

ヨーロッパ法廷の決定により、子供と共に滞在するため、(厳格な収入規定なしに)オランダの滞在許可を取得するのが容易になっています。オランダ国籍を持つ子供はEU市民であり、EUに留まる権利を享受することができます。子供の(非EU国籍の)親がEUを離れなくてはならなくなった場合、その権利が危険に晒されることになります。これはしかしながら、子供による親への依存度が高く、もし親がEUを去る場合は子供も一緒に去らなくてはならない場合にのみ、問題となります。もし、(オランダ国籍の)もう一方の親が子供の面倒を見ることができる場合、適応されません。

この「強い依存度」を証明するためには、実際にその親が子供の面倒を見ているという証明、例えば写真や、学校/学童保育からの証明書、ホームドクターの証明、経済的サポートの証明等、沢山の書類が必要となります。

ケース・スタディ

南アフリカ人の夫

あるオランダ人が南アフリカ人の夫と南アフリカに居住し、そこで2人の子供に恵まれた。夫は子供の子育てに熱心に関わっていた。彼はいつも子供を保育所や学校へ連れていっていた。家族はオランダへ引っ越すことにしたが、オランダ人の妻は移住後すぐに仕事を見つけることができなかった。子供の養育に夫の持つ役割が大きいことを証明することにより、南アフリカ人の夫は厳格な収入規定の適用や入国査証の取得の必要はなく、5年間の滞在許可を取得することができた。

現在オランダに居住し、永住許可もしくはオランダ国籍の取得をお考えの方

永住許可

オランダへの永住許可を取得するためには、オランダに5年間以上居住をしている必要があります。申請者はまた、オランダ語の試験に合格する必要があります。

母国の国籍を放棄する必要はありません。

オランダ国籍

オランダ国籍は帰化、もしくはオプションによりINDを通じて取得することができます。

帰化は通常、5年間の居住の後に権利を得ることができます。特別な状況の場合、3年後となります。申請者はオランダ語に堪能であることと、過去の犯罪履歴がないことを証明しなくてはなりません。

しばしば、母国の国籍を放棄する必要があります。

選択には、INDによりその人物がオランダとの強いつながりがあることが確認される必要があります。例:かつてオランダ国籍を保有していた。長期間オランダに在住している外国人である。

ケース・スタディ

ロシア人の資産家

知的労働者として滞在していたロシア人女性がオランダ国籍を取得したいと考えた。しかしながら、彼女にはロシア国籍を放棄する意志はなかった。

申請者は、彼女の母親がモスクワとエカテリンブルクの双方に不動産を所有しているという、ロシア政府の発行した公式な書類を提出した。申請者はその資産の唯一の相続人であるとして、リストに記載された。

これは、もしもその不動産が売却された場合、申請者が「資金的困難者」となってしまうということである。彼女がもしオランダ国籍のみを保有していた場合、彼女がロシア国籍も維持していた場合よりも相続税が多額となる、と断定された。従って、IND(移民局)は彼女にロシア国籍も維持することを許可した。

居住期間に中断の生じてしまった方

永住許可もしくはオランダ国籍は、5年間合法的にオランダに居住した後に申請することができます。もしもこの5年の期間中に「居住期間の中断」が起こってしまった場合、永住許可やオランダ国籍の申請は却下されます。

居住期間の中断は、滞在許可継続の申請が遅れた場合、もしくは継続の申請の後に移住の条件を満たした場合に起こります。

IND(移民局)が継続の申請書類を正しく処理しなかった場合、もしくは誤った情報を提供していた場合、居住期間の中断は解消されます。EU法の適用によって、居住期間の中断を解消させることもできます。

ケース・スタディ

ブラジル人の研究者

ブラジル人の研究者の永住許可の申請がオランダの移民局により却下された。その理由は、彼が5年間有効の滞在許可の継続申請の手続きに遅れが生じ、居住期間の中断が起こっていたせいであった。

最終的には、しかしながら、法廷において、彼が居住期間の中断の間も合法的に滞在していたと証明された。何故なら、彼はハーグ市においてEU国籍であるスペイン人の外交官であるパートナーと共に暮らしていたからである。EU法の下では、たとえ物理的にオランダの滞在許可を保有していなくても、移住の条件が揃っていた場合には、オランダへの滞在が合法となると推定される。従って、そのブラジル人研究者は、永住許可を取得する条件を満たすこととなった。

家族の為の短期滞在ビザを必要としている方

非西洋圏の多くの国々からオランダへ渡航する場合、家族訪問もしくは観光のための3ヶ月間有効の短期滞在ビザが必要となります。このビザの申請はしばしば、説明なしに却下されます。

却下の主な原因は、オランダビザ発給局が、外国人は違法にオランダに居住する意図があると断定する傾向があるためです。ビザ発給局は、申請者が指定された期間の後、必ず母国に帰国することを証明するため、母国での社会的/経済的つながりを立証できる場合にのみ、申請を許可します。

ケース・スタディ

ウクライナ人のフローリスト

オランダ人のビジネスマンが、頻繁にウクライナで仕事をしていた。ウクライナで仕事を続けるうち、彼には専門的な関係と共に、個人的な関係も築いて行った。毎年、彼はウクライナ人の仕事仲間達を、その家族と共に数週間オランダに招待した。そのため、彼はウクライナ人達の代理人として短期滞在ビザを申請した。

あるウクライナ人の仕事仲間の娘の短期滞在ビザの申請で問題が生じるまでは、彼は何も問題なく招待客のビザを取得することができていた。

彼女がキエフに生花店を営んでおり、6歳の息子がいることを示すことにより、オランダビザ発給局はそれを、彼女にウクライナへ帰国する経済的、個人的理由があると納得した。そして、短期滞在ビザは無事に発行された。

最近離婚をし/パートナーと別れ、オランダに残留を希望している方

家族の同居の為にオランダに居住を許された外国人は、時間をかけ、扶養家族としての滞在許可を本人の滞在許可に交換することができます。期限は、未成年の子供は1年後、大人は5年後となっています。

オランダ語の試験が必要です。

パートナー関係もしくは婚姻関係は必ずしも解消される必要はありません。

申請者がオランダに居住した期間が5年間に満たない場合、もしくは関係する子供がオランダ国籍を保有する場合には、人道的見地から滞在許可が与えられます。

ケース・スタディ

アメリカ人の父親

オランダのNATO職員であるアメリカ人がオランダ人女性と結婚し、息子を1人授かった。

父親は突然職を失い、NATOの職員としての滞在許可を返上することになった。更に、彼の妻は離婚を要求した。オランダ移民法の下では、彼は雇用なしには滞在許可を取得することはできない。

しかし、彼は息子と生活しており、家族のつながりを維持していたことから、人権と基本的自由の保護のための条約第8条の「家族生活の権利」の下に、再び滞在許可を取得することができた。